Translate

2019年3月9日土曜日

施設を運営する上での防災・減災について考えました。

平成30年度 第2回研修会(報告)

日 時  平成31年2月15日(金) 11:00〜15:45
会 場  門川町立中央公民館 会議室、門川町歴史民俗資料館 展示室
内 容 1 視察研修
      門川町歴史民俗資料館の施設概要及び施設展示解説
      門川町教育委員会 主査 川越和子 氏、社会教育指導員 窪田麗子 氏
    2 講演及び演習
      自然災害への備えと対応について
      NPO法人宮崎県防災士ネットワーク 理事長 芝崎敏之 氏
    3 情報交換会及び説明
報 告
 1 視察研修
 資料の展示に際して、資料の寄贈に対して館内の収蔵と保管が可能な空間が限られている事、現在は使用される状況が無いため、民具の資料キャプションの作成で、的確な解説が難しい事、生活体験の限られた子ども達に昔の道具の説明をする際に解説を十分に準備しておくべき事などが、資料館の運営面で述べられた。各会員館でも同様の問題を抱えている可能性がある。資料の不確かな点に、参加者の知見や専門家の情報が活かせる機会として、協議会の視察がなるよう今後も努力したい。
 2 講演及び演習
 大規模災害に対して、施設の安全に対する事前の心得や重要事項について、災害発生時の施設職員としての対応や行動について、具体的な例を紹介しながら講演を頂いた。国内で発生した地震や津波等の事例や映像は、出席者に危機感を抱かせ、災害への備えの重要さを再確認できる良い機会となった。また、過去の宮崎の地震や、台風災害についても触れながら、各館の施設見取り図や施設周辺図から災害発生時の状況を想定する演習を行い、災害時の施設対応へ当事者意識を抱くことができた。当協議会として、災害対応について定期的な研修を行う。
意義はあり、文化財保護のため、災害時協力の必要性を広く啓発できるように今後も努力したい。
 3 情報交換会及び説明
 自己紹介を兼ねて、今年度の各館の台風被害の状況や、受講の感想を述べていただいた。各参加者から、災害に対して文化財保護の備えや、来館者対応の備えを十分に想定し、避難訓練等を実施することの重要性が述べられた。また、現状で設置が不安定な文化財等の対応への質問等も挙げられた。
 協議会事務局から、本年度から施行されている災害時相互協力の具体的な活動について、基金の開設及び受入開始と合わせて説明を行った。
所 感
 多くの会員館が参加できるよう一次案内を10月中旬と早めに行ったが、期待した効果は見られなかった。参加者には示唆に富んだ研修になり、残念に思われた。門川町教育委員会の川越主査、窪田指導員に会場及び視察の準備と当日の対応を頂き、宮崎県防災士ネットワーク芝崎理事長には資料の準備や、事前打合わせなどの対応を頂いた。大変感謝をしている。研修会の準備から運営まで会長をはじめ、事務局の皆さんの御協力で滞りなく実施できたことも感謝をしている。しかし、事前の打合せ及び説明が前日になり遅延したことは反省事項である。今後、改善できるよう努力する。