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2018年7月26日木曜日

旅を愛した国民的歌人の生涯を知る

若山牧水記念文学館

日向市東郷町の牧水公園内の文学館です。
川沿いの広々とした公園内に、木々に囲まれて建てられています。
広々とした館内には牧水について皆さんで集い、語らえるスペースも準備されています。

館内は撮影が禁止されていますので、概要の説明をします。
中は3つの展示室に分かれています。
第1展示室は若山牧水の生い立ちから生涯についての紹介をしています。
名医だった祖父が、坪谷の景色を気に入って住み始めたことなど、生い立ちがパネルで紹介されています。牧水が待望された男児であったことを物語る節句の幟(のぼり) は大変大きく、力強い墨書きです。もちろん牧水の遺墨も数多く展示されています。
また、川端康成直筆の文学館の看板も力強く、見ごたえがあります。
第2展示室は、東郷町の町長も勤めた歌人、高森文夫氏を紹介しています。中原中也とも親交の深かった高森氏について知ることができます。
第3展示室は特別展示室となっていて企画展を行なっています。

旅を愛し、人と自然を愛し、故郷の風景を愛すなど、深い愛に満ちた牧水の世界を堪能できます。県外からの来館者が半数以上のようです。
ぜひ、宮崎の皆さん、特に日向市の皆さんには、さらに親しんでいただきたいですね。

若山牧水記念文学館 HP 宮崎県博物館等協議会

2018年7月15日日曜日

偉大な漢学者 安井息軒を知ろう!

安井息軒記念講演会

「慶応義塾大学 安井文庫について」
講師:慶応義塾大学文学部人文社会学科 教授 高橋 智 氏
平成30年9月23日(日・祝)
会場:清武文化会館小ホール 定員:150名 
時間 午前10:30〜 入場無料
※当日受付可ですが、席に限りがありますので、なるべく事前のお申込みをお願いします。

平成30年度(2018)宮崎市安井息軒記念館年間予定http://yasuisokken.qcweb.jp/custom13.html 


 

2018年7月2日月曜日

威風堂々!大正時代の邸宅の魅力

会員館訪問 旧吉松家住宅

串間市の中心にある国指定の重要文化財です。串間市役所に隣接しています。明治から昭和の時代にかけて串間の政治・経済に大きく貢献した吉松氏の邸宅です。大正時代に建設された木造建築で、100年が経過しています。
主屋と白土塀の外蔵、内蔵が主な建物です。主屋の住宅は接客のスペースと、生活のスペースがはっきりと中庭で分けられています。

また、その部屋をめぐる廊下には10mを超える長さの太く立派な地元産の杉が使われています。 客間の障子や窓の上部には小窓があつらえてあり、風通しなどの機能性も高い様子が伺えます。広い客間で、多くの来客を招いて賑やかな宴が催されていたことが想像できます。
また、離れの茶室には、高価な黒柿の柱や、月見窓など雅な雰囲気も感じることができます。
 建築材に非常にこだわって作られたことがよくわかります。写真には撮影できませんが、室内にも、非常に美しく細やかな造りの仏壇と隣り合う神棚も鑑賞できるほか、串間地域の書簡も展示保管されています。
・東大寺大仏殿瓦木型:奈良の瓦職人であった石井氏が江戸時代の大仏再建に際して寄進した軒丸瓦の文様木型から東大寺の大きさを感じることができます。
・串間神社の神楽面10面:神舞祭(かんめさい)の面で1つは文明11年(1479年)の銘があり、500年以上前から串間の地でも神楽が舞われていたことがわかります。
・国鉄志布志線の開通に尽力した吉松忠敬氏の開通時の式辞には心動かされます。
吉松氏の書斎も凛とした雰囲気の中に、威風堂々とした主人の串間への愛を感じました。
生活空間では、この時代の生活様式がそのまま残されていて、懐かしさも感じることができます。家の中に井戸があるなんて、便利だったのでしょう。

 旧志布志街道沿いに威風堂々と建てられた旧吉松家住宅で、大正の雅な雰囲気を感じてみませんか?

旧吉松家住宅 HP http://misakiuma.net/yoshimatsu/yoshimatsu-top.htm


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