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2018年7月2日月曜日

威風堂々!大正時代の邸宅の魅力

会員館訪問 旧吉松家住宅

串間市の中心にある国指定の重要文化財です。串間市役所に隣接しています。明治から昭和の時代にかけて串間の政治・経済に大きく貢献した吉松氏の邸宅です。大正時代に建設された木造建築で、100年が経過しています。
主屋と白土塀の外蔵、内蔵が主な建物です。主屋の住宅は接客のスペースと、生活のスペースがはっきりと中庭で分けられています。

また、その部屋をめぐる廊下には10mを超える長さの太く立派な地元産の杉が使われています。 客間の障子や窓の上部には小窓があつらえてあり、風通しなどの機能性も高い様子が伺えます。広い客間で、多くの来客を招いて賑やかな宴が催されていたことが想像できます。
また、離れの茶室には、高価な黒柿の柱や、月見窓など雅な雰囲気も感じることができます。
 建築材に非常にこだわって作られたことがよくわかります。写真には撮影できませんが、室内にも、非常に美しく細やかな造りの仏壇と隣り合う神棚も鑑賞できるほか、串間地域の書簡も展示保管されています。
・東大寺大仏殿瓦木型:奈良の瓦職人であった石井氏が江戸時代の大仏再建に際して寄進した軒丸瓦の文様木型から東大寺の大きさを感じることができます。
・串間神社の神楽面10面:神舞祭(かんめさい)の面で1つは文明11年(1479年)の銘があり、500年以上前から串間の地でも神楽が舞われていたことがわかります。
・国鉄志布志線の開通に尽力した吉松忠敬氏の開通時の式辞には心動かされます。
吉松氏の書斎も凛とした雰囲気の中に、威風堂々とした主人の串間への愛を感じました。
生活空間では、この時代の生活様式がそのまま残されていて、懐かしさも感じることができます。家の中に井戸があるなんて、便利だったのでしょう。

 旧志布志街道沿いに威風堂々と建てられた旧吉松家住宅で、大正の雅な雰囲気を感じてみませんか?

旧吉松家住宅 HP http://misakiuma.net/yoshimatsu/yoshimatsu-top.htm


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