加盟館訪問:綾国際クラフトの城 その3
工芸館の隣に古い建物が静かに佇んでいました。綾陽校記念館です。綾小学校(当時は綾陽小学校)の校舎として、明治21年に建設され、昭和32年まで校舎として利用された建物です。3つの教室が並び、廊下がついていて、明治期の標準的な小学校の校舎の有様をよく示しています。
内外とも和風意匠でまとめられており、明治19年に公布された小学校令が示す標準的な教室とよく合致しています。国の登録有形文化財にも指定されているようです。
現在は、記念館として、昔の農村の暮らしを再現した展示や、民具の展示などを行なっています。下の写真は佐土原人形です。他にも綾の織物や、綾で採れた(?)貝の化石なども展示されています。
私がびっくりしたのは、この釜です!教室の隅にひっそりと、でも堂々と鎮座していました。お祭りで使われたのでしょうか?でも、おっきい!普段は、あまり来館者はないようですが、タイムスリップして、明治の子ども達の声に耳を澄ましてみませんか?
さて、綾国際クラフトの城では工芸体験もできます。陶芸体験、織物体験、藍染体験のコースがあります。有料で定員がありますので、問い合わせみましょう。
3回にわたって、綾国際クラフトの城をご紹介しました。
綾は、自然が豊かで、魅力がいっぱいの街です。ぜひ、訪問してくださいね。